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トランスジェンダリズム宣言
―性別の自己決定権と多様な性の肯定
著著: 米沢 泉美
単行本 271 p
出版社: 社会批評社
発行: 2003年5月
価格: 2,310円
ISBN: 4916117557

米沢泉美編著『トランスジェンダリズム宣言』が刊行されました。
 
副題に「性別の自己決定権と多様な性の肯定」とうたっている通り、トランスジェンダーをめぐる現状と諸問題を鋭く指摘し、社会的性別(ジェンダー)の選択の自由を主張し、トランスジェンダー(性別越境者)としての自らの有り様を肯定的に認識しようという内容です。
 
私は、第3章「トランスジェンダーの歴史と思想」の第1〜3節を執筆し、かつ座談会で大いに語っています。
 
以下の目次をご覧いただければわかる通り、メチャクチャ濃い内容の本です。

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〔目   次 〕
まえがき(米沢泉美)
第一章 トランスジェンダー概論(米沢泉美)
第二章 トランスジェンダーの直面する問題
◎社会問題(いつき)
◎パブリックスペースと性別(筒井真樹子)
◎制度的性別(米沢泉美)
◎医療問題(いつき)
◎メディアとトランスジェンダー(米沢泉美)
★コラム セックスワークとトランスジェンダーの関係(畑野とまと)
★コラム トランスジェンダー当事者と家族をとりまく問題(いつき)
第三章 トランスジェンダーの歴史と思想
◎日本トランスジェンダー略史(その1)―古代から近代まで(三橋順子)
●古代〜中世社会における「神性」
●近世社会における展開
●近代社会における抑圧
◎日本トランスジェンダー略史(その2)―戦後の新展開(三橋順子)
●1940年代後半〜50年代
●1960年代〜70年代
●1980年代
●1990年代前半
◎日本トランスジェンダー略史(その3)―1990年代後半〜現在(三橋順子)
●トランスジェンダリズムへの潮流
●性同一性障害をめぐる諸問題
●トランスジェンダーの社会進出と未来
◎ヴァージニア・プリンスとトランスジェンダー(筒井真樹子)
◎アメリカのトランスジェンダー・アイデンティティ(筒井真樹子)
★コラム TGブランチ発足から「約束事」へ(森田MILK)
★コラム MIX! ABOUT! THROUGH THE NIGHT!
     ―玖伊屋紹介 (阿倍まりあ)
第四章 トランスジェンダーが生きやすい社会をめざして
◎トランスジェンダリズムとは(米沢泉美)
◎性別に自己決定権を(米沢泉美)
◎制度的性別をめぐって(米沢泉美)
◎医療をめぐって(いつき)
◎おわりに―性別の多様性を(米沢泉美)
★コラム 戸籍性別の変更が認められる可能性はあるのか(佐藤文明)
★インタビュー 医療はトランスジェンダーにどうかかわるか(中島豊璽)
第五章 トークバトル「トランスジェンダリズム宣言」
●出席者 三橋順子/米沢泉美/いつき/司会・筒井真樹子
◆トランスジェンダー用語集(米沢泉美)